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「好き」が社会を動かす力になる――丸井グループの若手社員が語る、社会課題解決に挑戦できる環境【株式会社丸井グループ】

「好き」が社会を動かす力になる――丸井グループの若手社員が語る、社会課題解決に挑戦できる環境【株式会社丸井グループ】

株式会社丸井グループ 佐々木崚真さん・三島のどかさんインタビュー

はじめに

クレジットカード「エポスカード」や全国のマルイ・モディ店舗など、さまざまな事業を展開する丸井グループは、「インパクト(社会課題解決)と利益の両立」を経営の軸に掲げ、サステナビリティ経営を進めています。今回お話を伺ったのは、入社数年にしてその最前線に立つ二人の若手社員。「好きを応援するカード」でヘラルボニーなどとの共創を手がける佐々木さんと、再生可能エネルギー100%の達成に向けて太陽光発電所の開発に携わる三島さんです。

学生時代から社会課題に強い関心を抱いていた二人は、なぜ丸井グループを選び、入社後に何を感じ、どんな壁を乗り越え、やりがいを見出してきたのか。社会課題の解決を仕事にしたいと考える就活生に向けて、等身大の言葉で語っていただきました。

「好き」を応援するカードと、再エネ100%への挑戦――二人の現在地

 

――まず、お名前と部署、現在の仕事内容を教えてください。

佐々木さん:
佐々木崚真です。エポスカードの営業本部、「好き」を応援するカード事業部 企画・開発一課に所属しています。お客様の「好き」を体現するカードの新規開発や、新たな会員を増やすための施策づくりを担当しています。なかでも私は、企業さまとの共創を通じた社会課題解決に関わっており、カードのご利用で付与されるポイントの一部が障がいのあるアーティストや文化芸術の支援につながる「ヘラルボニーカード」や「ミュージアムエポスカード」といった案件を進めています。

三島さん:
三島のどかです。マルイファシリティーズの脱炭素推進部 再エネビジネス課で働いています。丸井グループが掲げるサステナビリティ戦略を、脱炭素の領域で実行する部署です。2030年までにグループの事業活動で消費する電力の100%をを再生可能エネルギーで調達するという目標があり、その達成に向けて、太陽光発電所を自社で開発し、つくった電気を店舗に届ける仕事をしています。

――太陽光発電所の開発とは、具体的にどのような仕事なのでしょうか。

三島さん:
電力会社に近い業務です。まず耕作放棄地など活用できる土地を探し、現地を視察して日当たりなどの条件を確認します。発電所を建設できると判断したら、お取引先に建設を依頼して開発を進め、完成した発電所でつくった電気を、電力網を通じて店舗へ届ける——という流れです。

なぜ丸井グループを選んだのか――「社会課題解決企業」という共通の軸

――就職活動の際、丸井グループを志望した理由を教えてください。

佐々木さん:
大きく三つの軸がありました。一つ目は、社会課題の解決に取り組む企業であること。学生時代からジェンダーやLGBTQ+の分野で活動してきたので、その歩みを続けられる、自分の信念と矛盾しない会社で働きたいという思いがありました。
二つ目は、大企業であること。これまでは小規模なNPOやベンチャーで業務委託として働き、小さな組織ならではのスピード感に魅力を感じる一方で、大企業だからこそ実現できる影響力や発信力を活かし、より広い層に届けることで、より大きなインパクトを生み出したいと考えるようになっていました。
三つ目は、私自身がLGBTQ+の当事者であることから、インクルーシブな環境で働きたかったこと。この三つが最も重なったのが丸井グループでした。

三島さん:
私は二つあります。一つは、佐々木さんと同じく「社会課題解決企業」という言葉に惹かれたこと。私自身、学生時代に気候変動解決の課題に取り組んでいましたが、就職活動をしてみると(2023年頃)は、SDGsを掲げる企業はあっても、事業を通じて具体的な社会課題解決に取り組んでいる会社は多くありませんでした。
もう一つは、丸井グループが多様な事業やアセットを持つ「プラットフォーマー」である点です。例えば電力会社では、気候変動解決に寄与できる手段は電気に限られます。けれど丸井グループには手段がいくつもある。たとえばクレジットカードを通じてお客様に再生可能エネルギーの利用を広げたり、店舗というアセットを活かしてサステナブルな消費を直接お客様へ提供したり。多様な手段で社会にアプローチできる選択肢の多さに魅力を感じ、丸井グループを選びました。

手挙げの文化と、若手に与えられる機会

――入社して「丸井グループらしい」と感じた瞬間はありますか。

佐々木さん:
若手であっても、自分で考え、提案し、実装するまでの一連の機会がきちんと与えられること。新入社員研修に「DEGI CUP」という、デジタルの力で社会課題の解決に挑むアイデアを各自が企画するプログラムがあり、丸井グループ社長の青井へ直接プレゼンする機会がありました。その提案が入賞し、いまは実装に向けて進めている最中です。提案して終わりではなく、実際に手を動かして自ら形にできる経験を若手のうちから積める。若手に対してでも正面から向き合ってくれる会社だと感じますし、入社してよかったと思える点です。

また、丸井グループには「手挙げの文化」が根づいています。「DIGI CUP」は新社員研修だったので、新社員は全員参加ですが、それ以外でも、自分の関心や挑戦したいことに応じて社員が自ら手を挙げて新しいプロジェクトや取り組みに参加していく。そういう風土があります。

社会課題解決をビジネスで――入社後に変わった価値観

――入社の前後で、仕事への向き合い方はどう変わりましたか。

佐々木さん:
社会課題の解決をビジネスとして成立させることの難しさを痛感しました。入社前は、ビジネスで利益を上げること自体にどこか後ろめたさがあり、NPOへの就職を考えた時期もありました。けれど実際に飛び込んでみると、インパクトと利益を両立することは簡単にはいきません。多くの関係者がいて、本当に利益が出るのかを見極めながら、それでも事業として形にしていく。その難しさを感じる一方で、やってみるとやはり面白い。そこが一番大きな変化でした。

三島さん:
私は考え方が大きく変わりました。学生の頃は、企業の社会課題解決への取り組みをゼロか100かで判断していたんです。「この企業は環境負荷が大きい」「この企業はクリーンだ」と、学問的な視点から理想を求め、白黒つけて見ていました。でも社会人になって、どの企業も挑戦を重ね、革新的な取り組みをしていることを知りました。いまは、どの企業も発展の途上にあり、努力していること自体に価値があると思えるようになりました。

――社会課題の解決と利益の両立は、可能だと感じますか。

三島さん:
正直なところ、いまも「できる」と言い切ることはできません。気候変動は、これまでのビジネスや企業活動が生み出してきた側面もあるので、本当にビジネスで解決できるのかという葛藤はあります。それでも「まずはやってみよう」という気持ちで、両立できると信じて取り組んでいます。そのためには社会的意義だけではなく、投資対効果や事業性を数字で示す力も欠かせません。まだ道半ばですが、「インパクトと利益の両立はできる」と胸を張って言える取り組みを自分たちで生み出せるよう、これからも挑んでいきたいです。

数字の先にいる人に出会えた――やりがいを感じた瞬間

――社会とのつながりを実感した、やりがいのエピソードはありますか。

佐々木さん:
ヘラルボニー共創チームで、昨年「HERALBONY CARD THANKS DAY 2026」というイベントを開きました。ヘラルボニーカード会員の方々と株主の皆さまをお招きしたのですが、ふだんエポスカードの仕事では、どうしても「カードを何枚獲得したか」などの数字に意識が向きがちです。その中で初めてカード会員の方々と直接お会いし、自分の仕事の先にお客さまがいることを実感しました。数字には表れない多様さや、お客さま一人ひとりの姿が見えて、ビジネスと社会課題の解決が自分の中で初めてつながった——そんな経験でした。

三島さん:
私は、自分が算定した再生可能エネルギーなどの環境に関わる数値が丸井グループのESGデータブック」に掲載されたときです。自分の手がけた数字が公表されたことが本当に嬉しくて、涙が出ました。(笑)

これからの挑戦――「好きの輪」と「こだわりの電気」を社会へ

――今後、挑戦していきたいことを教えてください。

佐々木さん:
ヘラルボニー社との共創を、もっと広げていきたいです。ヘラルボニーカード会員の方には、ヘラルボニーが大好きな人もいれば、デザインに惹かれている人、まだ活動をよく知らない人もいます。その「好きの輪」をどこまで広げられるかが重要だと考えています。ライト層の方にどうコアなファンになってもらうか、思いの輪をどう広げるか。そこに力を注ぎたいです。

三島さん:
いま、メガソーラーの乱開発が問題になっていますが、丸井グループの太陽光発電所は持続可能な方法でつくられています。環境に配慮した、こだわりの電気です。いずれは自社で使うだけでなく、社外の方にもこの電気を活用してもらえたら——そう考えています。

就活生へのメッセージ――役割を持って「長い列」に加わる

――最後に、社会課題の解決に関心のある就活生へメッセージをお願いします。

佐々木さん:
社会のなかで、誰もがそれぞれの役割を持っている——そう伝えたいです。学生時代の私は「すべての社会課題を解決できなければ意味がない」と思い込んでいました。けれど友人が「あなたがジェンダーの問題に取り組んでくれるから、私は私の領域で頑張れる」と言ってくれて、強く心に残りました。
いまある社会課題はやそれに対するアクションは、突然現れたものではなく、これまでの数多くの社会運動の積み重ねの上にあります。誰か一人が救世主になってすべてを解決するのではなく、長い列のなかで自分の役割を担い、その場でできることをやればいい。そう思えたとき、肩の荷が下りました。就職もまた一つの選択にすぎません。大切な選択ではありますが、気負いすぎず、自分のやりたいことに挑戦してほしいと思います。

三島さん:
私は、視野を広く持ってほしいと思います。就活のとき、私自身は理想を高く掲げるあまり、自分が企業を厳しくふるいにかけていました。でも社会人になって、当時は「違う」と思っていた企業も、実はとても面白い取り組みをしていたと気づきました。視野を狭めず、まずはいろいろな会社に応募してみる。それもいい方法だと思います。

おわりに

「好き」を応援するカードと、再生可能エネルギー100%への挑戦。フィールドは異なっても、二人に共通していたのは、社会課題を「自分ごと」として捉え、ビジネスという手段で本気で向き合う姿勢でした。

ゼロか100かではなく、過程のなかで一歩ずつ。誰か一人ではなく、それぞれが役割を担って長い列に加わる——。社会課題の解決を仕事にするという選択に、等身大のヒントをくれる二人の言葉。あなたも自分の「好き」や関心とつながる課題に、一歩を踏み出してみませんか。

update: 2026.8.12