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エシカル消費とは?効果や具体例、私たちにできることをわかりやすく解説!

update: 2024.12.17

エシカル消費とは?効果や具体例、私たちにできることをわかりやすく解説!

この記事では主に以下のような疑問について解説しています。

・「エシカル消費」ってそもそも何?

・「エシカル消費」の効果は?どんな社会課題を解決できるの?

・具体的には何をすればいい?

・「エシカル消費」を実践するために今すぐできることは?

エシカル消費とは?

エシカル消費(倫理的消費)とは、一言で言えば「消費を通した社会貢献」です。

消費を通して何らかの社会課題の解決に貢献したりそうした課題に取り組む事業者を応援したりする取り組みのことを、「エシカル消費」と呼びます。

エシカル消費は、日々の消費活動の中に取り入れることですぐに実践できまた幅広い社会課題の解決に貢献できるため、身近で始めやすく、なおかつ効果的な取り組みといえるでしょう。

 

エシカル消費の効果ーエシカル消費でどんな社会課題を解決できる?

「エシカル消費」には主に、「人や社会に配慮した消費」「地域に配慮した消費」「環境に配慮した消費」がありますが、それぞれの消費を通して、主に以下の社会課題の解決に貢献することができます。

 

人や社会に配慮した消費

→・途上国の劣悪な労働環境の改善

 ・障がい者などの社会的弱者への支援

地域に配慮した消費

→・地域の活性化

 ・被災地の復興支援

環境に配慮した消費

→・資源、エネルギーの枯渇防止

 ・自然環境の保護

 ・地球温暖化の防止

 

エシカル消費の具体例ー人や社会・地域・環境に配慮した消費とは?

しかし、では具体的には何をどのように消費すれば、上記の社会課題の解決に貢献できるのでしょうか。

以下ではそれぞれの「エシカル消費」の具体例をご紹介します。

 

人や社会に配慮した消費

購入する商品を選ぶことで、社会全体や、社会の中で弱い立場にある人たちを支援することができます。具体的には、公平・公正な貿易によって販売されている「フェアトレード」の商品を購入することで、児童労働や搾取といった、途上国の劣悪な労働環境を改善することに貢献できます。また、障害者支援施設などの福祉施設でつくられた商品や、寄付のついた商品を購入することで、消費を通して、社会的に弱い立場にある人たちに向けて直接支援をすることができます。

 

地域に配慮した消費

「人」だけでなく、エシカル消費で特定の「地域」に貢献することも可能です。その取り組みとして最も有名なのが、地域でつくられた産物をその地域で消費する、いわゆる「地産地消」です。地元のスーパーや直売所、道の駅などで販売されているその地域の産物を購入することで、地元の生産者を応援でき、地域の活性化にもつながります。さらにこの方法で、地元以外にも被災地でつくられた商品を購入すれば、離れた場所からその被災地の復興支援に貢献することもできます。

 

環境に配慮した消費

エシカル消費は「地球環境」にも良い影響を与えることができます。例えば、普段利用している電気などのエネルギーを「再生可能エネルギー」にすれば、地球の資源・エネルギーの枯渇防止につながります。また、日常的に購入する商品を 「エコ製品」「リサイクル製品」に変えることで、消費による環境への負荷を抑えることもできます。

さらに、「何を消費するか」と同じくらい、それを「どう消費するか」も重要です。

たとえば、利用するエネルギー自体を変えなくても、ふだんの生活のなかで節電などの省エネを心がけることによって、シンプルですが確実にエネルギーの枯渇防止につながります。ほかにも、お買い物にマイバッグを持参してプラスチックごみを減らしたり食料品を計画的に購入して食品ロスを減らしたりすることもまた、それぞれ環境汚染の防止と、CO2排出による地球温暖化の防止に貢献する、効果的な「エシカル消費」になります。

 

このように「エシカル消費」は、その消費行動を変えるだけで幅広い社会課題の解決に貢献できる可能性を持っているのです。

 

エシカル消費を実践するために今すぐ私たちにできること

最後に、「エシカル消費」を効果的に実践するために今すぐできる3つのことをご紹介します。

 

1.購入する商品について調べる

「エシカル消費」を実践するためには、まず、どの商品を買えば「エシカル消費」になるのかを知る必要があります。

しかし、全ての商品の素材や製造過程、生産者を調べて、その消費が社会課題の解決につながるかどうかを一つずつ確かめるのは少し大変かもしれません。そのため、まずは自分が普段よく購入しているものから調べてみるのがおすすめです。

また、店頭で確かめる際には、その商品についた認証ラベルも参考になります。認証ラベルには、「フェアトレード商品」であることを証明するものや、「エコ製品」であることを証明するものなど多様な種類があるため、特に自分が関心のある社会課題と関係する認証ラベルを知っておくと、店頭で商品を選ぶ際に良い判断材料になるでしょう。

 

2.エシカル消費に取り組んでいる企業を調べる

エシカル商品だけでなく、エシカル商品を製造・販売している企業も知っておくと、より自分にとって理想的な「エシカル消費」を実践できます。特に、自分が解決したい社会課題と同じ社会課題に取り組んでいる企業をあらかじめ知っておけば、その企業が製造・販売する商品を購入することで、その取り組みを応援することができます。

 

「エシカル消費」に取り組む企業のまとめページはこちら

エシカル消費を通して社会課題解決に取り組んでいる企業12選

 

3.社会課題についての知識を深める

さらに、自分が関心のある社会課題について知識を深めることも大切です。なぜなら、その社会課題の現状や、根本的な原因、解決策などについて詳しく理解していれば、その課題の解決のために具体的にどんな取り組みが必要かがわかるからです。それがわかれば、自分が「エシカル消費」を通して応援するべき企業や、支援するべき人々、地域、取り組みも具体的にわかります。結果として、自分が取り組むべき「エシカル消費」の内容がより鮮明になるのです。

 

エシカル消費のまとめ

「何」を「どう」消費するかを選ぶことで、「消費」というごく日常的な行為を、何らかの社会課題の解決につなげることができる。それが「エシカル消費」です。

この記事を最後まで読んでくださったあなたも、まずはこの身近な「消費」というアプローチを通して、あなた自身が解決したい社会課題にどう結び付けられるか、考えてみてはいかがでしょうか。

まずはそれを考えてみることが、この「エシカル消費」の第一歩であり、また、それ以外の新たな社会貢献の第一歩にもなるかもしれません。

update: 2024.12.17